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Netflixで「ミッドナイトスワン」が配信されました。
今日はその感想です。
感想を誰かに言ったり語り合ったりはしていないので、とりあえずブログに書いておこうと思います。
多少ネタバレしているので、これから見たい方は注意してくださいね。
この映画は
この映画は2020年9月25日公開、監督・脚本は内田英治(「全裸監督」「グレイトフル・デッド」「獣道」)。
「全裸監督」というと配信ドラマで話題になっていたなあと思い当たりました。見ていないんですが。
どんな話かというと
新宿のニューハーフショー・クラブで働いている凪沙(なぎさ)は、ある日育児放棄にあっていた従姉妹の娘・一果(いちか)を預かることにります。進んで面倒見るわけではなく、いくばくかの養育費がもらえるからなんですが、叔父だと思っていた凪沙の姿をみて言葉を失う一果。
田舎にはそのことをバラさないようにおどしたり、掃除しておくように命令したり、寝床も台所の床の上。けして心温まるものとは言えない暮らしが始まります。
ある時、一果は偶然まちのバレエ教室を目にして強く興味をひかれ…。
というような感じです。
複雑な感想
トランスジェンダーを題材にした作品とよく紹介されています。
どんな描かれ方なのか、知りたいということもありましたが、見すすめるうちにあれ?ってなってきて。違う方向で興味深かったという感じです。
バレエ漫画がお好きな人は気づくかも知れませんけど、山岸涼子の漫画「テレプシコーラ」に似ているんですよね。
「テレプシコーラ」では、バレエ教師の母親と二人の娘たちの話が展開されます。
ある時、そのバレエ教室に「空美(くみ)」という貧しいがものすごく才能ある少女がやってきます。
その子はガリガリに痩せて顔もゴツゴツして、とてもプリマドンナという感じがない。
ストーリーの途中でどこかに消えてしまうんですが、最後の方で海外のバレエコンクールに、どうも成長した空美らしきダンサーが登場。長い黒髪に鋭い眼差し…。
そのイメージ、草彅剛演じる凪沙(なぎさ)だ!と勝手に決めつけていました。
そのほかにも細かい設定に「テレプシコーラ」が散見されました。
怪我をしたバレエ友達が屋上にいる。これだけで何が起こるか予感できたり、ちょっと真似しすぎでは?と複雑な思いです。
でも、まるで同じではないし、まあいいかなと。それに、「テレプシコーラ」では児童ポルノ・虐待を扱っているので映画化は非常に難しい。
ということを考えれば、この形で二つの作品を並べながら鑑賞できたのでよかったのかな。
希望が叶えられない時人は
では、「ミッドナイトスワン」だけ見てみるとどうなんだろう?
凪沙は身も心も”お母さん”になって、バレエの才能がある一果を支えていきたい。そこに幸せを求めました。
バレリーナに象徴される女性美をすぐ近くで所有できる、そんな悪魔の囁きもあったはず。
でも結局実親の元に返されて、親戚中に否定されて、彼女は絶望のあまり体調を崩し死線を歩むことになります。
元々なかったものが、ある日与えられてそして去っていった。ただそれだけなのになんでこんなことになるんだろう。
人を支えとして生きるのは怖いと思いましたが、一生に一度、誰かを慈しみ育てることが出来たなら、悔いはないだろうな。
一果、海へ
最後に一果は吉報をたずさえて凪沙に会いに東京に来ます。
でも凪沙は呼吸は荒く苦しそうです。もう時間はないらしい。
海が見たいという凪沙を連れて一果はとある浜辺に行きます。流木に凪沙をもたれかけさせて、その時が来ます。
それをちゃんと確認もしないうちに、一果は海へ舞いながら入っていきました。
そんな、危ない!
ものすごく心配になりますが、ここは大事なシーンで、ちょっとベタですが、凪沙=渚=海と一体化する場面ではないでしょうか。
去りゆく人を自分の一部とする。そうでなくては耐えられない。そんなことを思いました。
フィナーレはもっと希望にあふれています。実際に見ていただきたいです。
できたらこんな草彅剛が見たかった
凪沙で印象深かったのはトレンチコートです。
もともと軍服なのでマニッシュ(男性的)なアイテムですが、凪沙がまとうととても妖艶な雰囲気に満ちていました。
ほかにももっと美しく撮影してほしかったなあ。
とはいえ、あまり成功していない感じを出していくためには、不健康で弱々しく、苦々しい表情を撮影しなくてはいけないわけで。
ところで、こんなページもあって
「草なぎ剛、『原色美女図鑑』に『ミッドナイトスワン』”凪沙”として登場」
この輝き。
元気で生きていたらこちらに行けたのかな。分岐点てどこだったのだろう?
感想まとめ
人を生かす熱源はなんだろう?それが消滅しそうになったらどうしたらいいのか?
諦めるしかないのだろうか。
凪沙に対して奇異な目を向けなかった人に、バレエ教室の先生がいました。
凪沙に向かって思わず
「お母さん」
と呼びかけるくらい、自然に接していました。
凪沙もクスクスと笑顔になって、嬉しそうで。とても良いシーンでした。
そういうことがもっと何度もくりかえし起きているといい。映画の中ではなく、現実の中で。
そんなことを考えました。
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